通貨トレード、チャートについて解説します

  • 6月 17, 2020
  • 6月 23, 2020
  • FX, 投資
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FX 通貨トレード、チャートについて解説します

通貨トレード、チャートについて解説します

TradingCurrencies高速のトレーディング用プラットフォームが出現して以来、だれでも簡単にオンライン口座を開設してFX市場に参入できるようになった資金面の制約は小さくなり、何よりも経験すら必要なくなった。ブローカーを選んで、いくらか送金して、チャートを表示すれば、だれでも1時間以内にトレーディングを始められるのである。

ただ、簡単に聞こえるかもしれないが、オンライントレードの裏側では、中央銀行や機関投資家、投資会社、ヘッジファンド、世界規模の会社などが想像を超える額のトレードを行いながら、非常に複雑なネットワークを形成しているということは知っておいてほしい。FX市場は、通常、特定の場所ですべてのトレーディングが行われる株式市場や先物市場とはまったく違う。これは文字どおり、るつぼのごとく大口も小口も含めて世界中に散らばった何百万人もの参加者が、あらゆる時間帯にトレーディングをしているところで、すべての参加者の行動が追跡され、処理され、その結果がみんなのトレーディング画面にクオートとして表示されているのである。

 

ある通貨がほかの通貨と比較されるところに、FX市場は生まれる。この2つの通貨は通貨ペアと呼ばれている。いくつかの例外はあるが、多くの国では自国の通貨をほかの通貨と自由に交換できるようになっているため、非常に珍しい通貨ペアも存在する。

ある時点において、ある通貨がほかの通貨よりも選ばれる理由を解明しようとすることに意味はない。債務残高や、ファンダメンタルズ的な見通し、金利政策、財政政策、ヘッジ目的、トレーディング戦略など、あらゆる理由で資金はある場所から別の場所へと移動するからだ。これらのことは、一介の個人のスキャルパーにはあまり関係がないことかもしれないが、それでも自分が業界で最強のトレーダーたちを相手にしているのだということを理解しておく必要はある。

そこで、自分の戦いの場を許容できる水準に限定するため、即座に不利にならない条件を設定しておかなければならない。つまり、適正な価格でトレードできるブローカーを探すのである。ブローカーが必要悪とみなされていることはよく知られており、そのよく分からないなかから選ぶのは非常に難しい。

むしろ、悪評がひとつもないブローカーを見つけるのはほぼ不可能だと思っておいたほうがよいだろう。プラットフォームがフリーズした、スプレッドが広がった、執行されなかった、注文どおりに処理されなかった、リクオートした、ヘルプデスクが不親切だった、投資資金が行方不明になったなど、ブローカーに対する不満はいくらでもある。実際、怪しげなブローカーを使うと、ジェットコースター並みの経験をすることになりかねない。

ただ、業界に厳しい規制や規則が導入されたことで、ブローカーの対応は最近かなり改善されてきたことも記しておきたい。ブローカーが事業を進めるには、基本的に2つの方法がある。マーケットで現在トレードされている価格を提示して手数料を取るか、手数料を取らずにスプレッドで利益を得るか、である。

後者は、ブローカーのシステムの下で買い手も売り手もマーケットよりも不利な価格でトレードしなければならないため、賛否両論ある。ちなみに、差額はブローカーの収入になる。後者の方法を容認するのはそう簡単ではない。少なくともマークアップの柔軟性には疑問があるからだ。ブローカーが口座開設を勧誘するときは妥当なスプレッドを提示しても、実際のトレードになるとスプレッドが不利な方向に調整されることは珍しくない。もちろん、これによってトレーダーのトレード計画は、破綻するか、そうでなくても深刻な影響を受ける。特にスキャルパーが受ける打撃は大きい。1日のうちに何回もひどいスプレッドを支払わされることになるからだ。それでも、独立系のトレーダーのほとんどは、いわゆるリテールブローカー(小口投資者向けブローカー)と契約していると考えてよいだろう

それには理由がある。手数料を取るタイプのブローカーは主にプロや大口のトレーダーを顧客としているのに対して、リテールブローカーはあらゆる顧客を歓迎しているだけでなく、トレーディングを始めるための使いやすいプラットフォームを無料で提供するところまであるからだ。

しかし、これらのブローカーを使ってトレーディングをしても、実際のマーケットとつながっていることにはならない。彼らが提供するプラットフォームは実質的にはマーケットを精巧に模倣したもので、プロの通貨トレーダーが作った動きをマネしているにすぎない。ただ、これはトレーダーにとって必ずしも悪いことではない。特に小口でトレードしている場合はそうだ。信頼できるブローカーならば、プラットフォーム上で迅速に正しく注文が反映されているかぎり、実際に注文がマーケットに出されたかどうかを気にする必要はない。

FX市場は、特定の取引所でトレードが行われているわけではないため、見方によってはすべての注文が仮想の注文であり、本当の出来高というものは分からないということを覚えておいてほしい。スキャルパーにとってスプレッドは、日々のトレードにおいて手数料よりもはるかに大きい負担になっている。そこで本書で紹介する手法は、トレードに必要な条件をすべて満たし、トレード数が多いユーロ/ドルについて述べていく。価格においても、日中の機会の多さやパターンが繰り返すという特性においても、これに匹敵する通貨ペアはない。意欲あるスキャルパーは、もしスプレッドが1往復で1ピップス(最小単位)を超えないならば、ユーロ/ドルのみをトレードしてほしい。

スキャルピングで勝負を分ける戦略は紙一重で、もしコストが1ピップスを超えると境界線を越えて負ける側に簡単に移行してしまう。もしブローカーが99%のトレードで許容できるスプレッドを提示できなければ、ほかを探したほうがよい。また、手数料を取る代わりにスプレッドがないことを宣伝しているブローカーでも、注意深く観察しておく必要がある。実際には、手数料のなかで1/2ピップスやピペット(1ピップスの1/10)単位のスプレッドを取っている場合があるからだ。

条件は通貨ペアによっても違うが、ユーロ/ドルの場合は手数料が無料で、1往復当たりのスプレッドは1ピップスというのが妥当なところだろう。ブローカーは注意深く選ぶ必要があるが、疑心暗鬼になる必要はない。どこかのタックスヘイブンの島に籍を置いてスキャンダルを起こしたような会社は今ではほとんどないと考えてよい。最近はほとんどの資金が保護され、プラットフォームは迅速で安定しているし、スプレッドも全体的に安くなっている。信頼できるブローカーのほとんどは主力のユーロ/ドルのスプレッドを1ピップスにしているし、そうしなければ顧客に逃げられてしまう。

ただ、それでも選ぶのには時間をかけてほしい。デモ用のプラットフォームは、パソコンの容量が許すかぎりダウンロードして、注文画面が使いやすいかどうかと、1クリックモードの設定が可能なことを確認してほしい。そして何よりも、スプレッドを最低でも何日間かは注意深く観察したほうがよい。これもスキャルパーの仕事の一部なのである。読者の多くは、何らかの形でこの過程をすでに終えているだろうが、これからFXを始めようとしている人は、過剰に宣伝している派手なプラットフォームにだまされずに、各サービスを厳しく吟味するよう強く勧める。ブローカーのプラットフォームは、日々の使いやすさだけでなく、マーケットで生死を分ける場面においては文字どおりライフラインになるため、きちんと理解しておくことが極めて重要だ

注文が処理される速さと正確さを完全に信頼できなければ、スキャルピングに百パーセント集中することはできない。質の悪いプラットフォームやそれを処理する信用できないブローカーほど集中力を妨げる有害なものはないのである。トレード口座を開設し、資金を用意してトレードするマーケットを決めたら、次はトレードするためのチャートを準備しなければならない。次章では、スキャルパーのニーズと希望を1日中完璧に満たし、毎日使える特別なチャートの設定について説明する。