​みきまるファンド「マーケット・タイミングを計る戦略を取ってはいけない​」。投資のトレードは直観的でOK。

FX ​みきまるファンド「マーケット・タイミングを計る戦略を取ってはいけない​」。投資のトレードは直観的でOK。

「優待バリュー株投資」の実践で有名で、投資で数億の資産を誇るみきまるファンド(@mikimarufund)さん。やっぱりさすがすぎますね!

みきまるファンド:『株式市場は悪材料に対する驚異的な回復力を持っている。』

優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、2~3年の中期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても…

の中で、ケン・フィッシャーの本の引用をされていました。

 もし自分が株式市場から撤収した場合、復帰するタイミングについて分かっているか自問してほしい。おそらく分からないだろう。分かっていたとしても完璧ではないはずだ。

 現金に換えてしまうのは、大きなベンチマークリスクを負うことであると肝に銘じてほしい。

 小幅下落の可能性を回避する代償として、相場が大幅上昇する可能性を見捨てているのだ。

 

投資をするうえで、マーケット・タイミングを計った方が良いのか、というのは常に考えることだと思います。今回は、直観的トレードでもよいのかというお話をしてきます!

直観的トレード

これから上げるのは、トレードで直観か衝動に基づいて判断を下す好例だ。一九九〇年代の初期に、私はコーチングの顧客でもあるマークとトレードをしていた。私たちの手法は長期のスイングトレードだったと言えるだろう。私たちは動きが比較的大きいか継続する兆候があるパターンを中長期のチャートで探していた。

正確にいつ、いくらで売ったかは覚えていないが、三〇年物Tボンド市場で、長期の抵抗水準とみなしたところで先物を三〇枚売った。リスク額を決めるために、相場はどういう動きをする可能性があるか、どれくらいの確率でその動きが生じそうか、そして、うまくいきそうにないと考えるまでにリスクをどれだけとるかを検討した。

どれくらい起きそうかは分からなかったが、相場は私たちが売るつもりだった抵抗線を上にブレイクする可能性も確かにあると考えていた。それが起きると、さらに上の抵抗線を試すだろう。だが、その抵抗線を上にブレイクしないかぎり、私たちの定義ではそのトレードはまだうまくいくと考えられた。その抵抗線は仕掛け値から債券の一ポイント分に少し足りなかった。

そこで、私たちは仕掛け値よりも正確に一ポイント上に損切りの逆指値を置いた。三〇年物Tボンドの一ポイントは三二ティックだ。一ティックは三一・二五ドルに相当する。私たちは先物を三〇枚売ったので、このトレードがうまくいきそうかを確かめる確かめるために三万ドルのリスクをとっていたことになる。

仕掛けたあと、相場は仕掛け値近くで上下していたが、その後しばらくして上にブレイクした。三~四日かかったが、価格は最終的に次の抵抗線まで上げて、損切りの逆指値まであと四ティックとなった。翌週はレンジ相場になり、レンジの上端は損切りの逆指値から約四ティック下で、下端は仕掛け値よりも約一五ティック上だった。その週の相場では、レンジの上端を三~四回試した。それは、損切りの逆指値に引っかかって、三万ドルの損を出すまであと四ティックに迫っていたことを意味する。

含み損が発生した!!

さて、このトレードで含み損が発生して二週目末の金曜日の朝のことだった。私はいつもどおりに寄り付きの約一時間前にオフィスに着いた。だが、マイクは何の用だったかは覚えていないが、人と会う約束があって遅れることになっていた。ほかの銘柄のチャートを見ているときに、私は損切りの逆指値を一ティック引き上げるべきだと感じた。それを正当化して、そのトレードでさらに一〇〇〇ドルのリスクをとる理由は考えつかなかった。

単にそうする必要があると「感じた」ので、そうしたのだ。自分の行為を正当化する合理的な理由もないのに、損切りの逆指値を動かしたことに、読者の多くは奇妙に思ったかもしれない。しかし、そのころまでに、私は数年間、直観的な衝動か予感で動く力をつけることに取り組んでいた。一方で、その朝にマイクが人と会う約束をしていなかったら、仕掛けたほぼ直後から含み損になったトレードでもう一〇〇〇ドルのリスクをとることに、彼は疑いなく同意しなかっただろう。私の感覚に基づいてそうすることには特に同意しなかっただろう。

もう一〇〇〇ドルを使うことを支持する具体的な証拠(チャートパターンなど)によって、トレードがうまくいきそうかどうかを確かめることができるわけでもなかったからだ。さて、そのときに何が起きたか、おそらくもう予想がついただろう。金曜日の朝に市場が開くと、価格は最初に損切りの逆指値を置いていたところまですぐに上昇した。そして、そこで反転して、大引けまでにほぼ二ポイントも急落した。マイクがオフィスに入ってきたころには、私たちはすでに含み損をすべて解消していた。

そして、一万ドル近くの含み益になったいた。私は損切りの逆指値を動かしたことはだまっていた。だが、彼はやがて、その日の高値が損切りの逆指値を置いていたところだと気づき、どうしてふるい落とされなかったのだろうと言った。私は一ティック離す必要があると感じたのだと話した。資産が自分たちの有利な方向に四万ドル動いたことを考慮して、彼は私が感覚か予感に基づいて一〇〇〇ドル余計にリスクをとったことは気にしていないようだった。

私たちは置かれている環境でうまく生きていくために、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を超えるものを何か持っているだろうか。私は、感覚か予感という形で自覚する、非合理的で創造的な「認知感覚」をだれもが持っていると信じている。長年にわたって、私は相場を直観で強く感じる数人のトレーダーと仕事をしてきた。だが、一般的に言って、大部分のトレーダーに直観的な能力はない。たとえ彼らが直観に基づく情報を受け取ることは可能だと信じていてもだ。

もちろん、直観の存在をまったく信じない人々もいる。直観の性質について説明しているからといって、私はトレードでの成功に直観が必要だと言うつもりはまったくない。実際、その必要はないからだ。しかし、自分のトレードの結果に執着しなくなり、客観的で落ち着いた精神状態で動くことがうまくなるにつれて、おそらく市場の集合的な意識と完全に同期か同調していると気づく瞬間がある。自分の頭と市場が同期しているとき、市場参加者であるあなたとほかの皆との間に境界がないと感じる。この一体感によって、ほかのトレーダーが何をするつもりかや彼らの集合的な動きが値動き方向にどういう影響を及ぼすかが、直観的に「分かる感覚」が得られる。

市場の集合的な意識との同期に類似した良い例は、鳥か魚の群れだ。それらは同じ考えで動いているかのように、すべてが同時に方向を変えることができるように、見えない何かでお互いがつながっている必要がある。相場の集合的な意識に同期したトレーダーは値動き方向の変化を予想できる。それはまるで群れの真ん中にいる鳥か魚のようだ。直観や予感は最終結果を大きく変えることができる。しかし、難しい問題もある。直観に基づいて情報を利用し始めても、何が起きているかを理解するための基盤ができていなければ、知らず知らずのうちにその情報を否定して、その後にそれを信用するのが極めて難しくなりやすい。あなたはそうなるのを望まないだろう。そこで、主題の広大さに比べると簡単だが、直観に従って動く能力を壊しかねない、よくある落とし穴のいくつかを避けるのに役立つことを説明しておく。