今のあなたはドツボにはまっていないか!

どう頑張っても失敗してしまう

ドツボの大原則ツキがモノをいう実力社会大切なサイフをなくしたとしよう。酔って落としたに違いない。サイフを落とすのは、普段よりたくさんお金を持っているときと決まっているから、ショックもかなり大きい。たいていの人間はタメ息をついて、「ツイてない」と思う。けれど、奥さんの反応は違う。サイフを落としたことを打ち明けられても、「あなた、ツイてないわね」とはいわない。なぜならツイてないのは夫ではなく、自分のほうであるからだ。

いい歳をして酔っぱらったあげく、お金まで落として帰るなんて。こんな男と結婚してしまった自分は、なんてツイてないんだろう……。確かに私たちの人生には、ツキとか運と呼ばれるものがある。ツキの波に乗っているときは、何をしても面白いようにうまくいく。しかしツキに見放されると、とことん見放されてドツボにはまってしまう。

ドツボというのは、たとえばこんなふうだ。

・一生懸命努力しているのに、結果がことごとく裏目に出る

・ツキのない人、運のない人とばかり知り合う・夫婦関係や人間関係がどんどん悪くなる

・努力すればするほど、ますます悪くなる

・ストレスがたまり、体にも病気や変調が出てくるサイフを落とすのも決して偶然ではない。

大切なものをなくしたり、落としたりするというのは、もうドツボの大原則にはまり込んでいるしるしである。明らかにツキがない。

「こんな男と一緒になったのはツイてなかった」と、奥さんも思い始めている

「しっかりしてよ。同期のAさんはもう課長になったっていうのに。あなたは係長のままじゃないの。酔って、サイフをなくしてる場合じゃないのに」

妻にそういわれては、男として黙っていられない。「あいつのはただのツキさ。たまたま上司に恵まれて、早く昇進しただけだ。本当の実力なら、俺のほうがずっと上だ」

当然、奥さんの耳には負け惜しみとしか聞こえない。これからはツキや運に関するこんな会話が、おそらくあちこちで聞かれるようになるだろう。というのも、これまでの日本的な経営が破綻し、年功序列とか終身雇用に支えられたピラミッド型マネージメントは終焉を迎え、日本のビジネスシーンも、いよいよ本格的な実力主義、成果主義の時代に突入しようとしているからだ。実力社会になると、こんな会話が増えるのには理由がある。じつは、実力が問われれば問われるほど、ツキや運が重要な意味を持ってくるのである